会長挨拶

第29回日本小児・思春期糖尿病学会年次学術集会

会長 都 研一

(地方独立行政法人福岡市立病院機構
福岡市立こども病院 内分泌・代謝科)

この度、第29回日本小児・思春期糖尿病学会年次学術集会の会長を務めさせていただきます福岡市立こども病院内分泌・代謝科の都研一です。

本学会の特徴は、これからの長い人生を糖尿病とともに歩んでいく小児・思春期糖尿病のこどもたちに関わる小児科医と内科医が、そして看護師、薬剤師、栄養士、臨床検査技師、臨床心理士等多くの職種が参加していることです。また、第29回の本学術集会は、前身の日本小児・思春期糖尿病研究会より東京、大阪の持ち回りで行われていた年次学術集会を、(東京オリンピックの年を除き)初めて地方で、かつ全国各地より集まっての現地開催で行います。期日は、2024年7月15日(月、海の日)、会場は九州大学医学部百年講堂(福岡市)です。

コロナウイルス感染症2019パンデミックは、糖尿病の医療、療養にも大きな影響を与えました。オンライン診療が行われた一方、糖尿病教室、栄養指導、患者会などの開催が困難となりました。特に小児・思春期糖尿病のこどもたちが楽しみにしていたサマーキャンプの中断は、そのノウハウの継承が途絶え、今後いかに再開していくのかが大きな課題です。

小児・思春期から成人へ、コロナウイルス感染症2019パンデミックで途絶えたノウハウの継承、そして多くの職種が全国から集まっての福岡での開催、以上を踏まえ、今回のテーマを、「未来へ、そして横へと繋ぐ糖尿病医療」といたしました。

小児・思春期糖尿病の医療、療養に役立てるような企画を考え、また円滑な運営実現のために準備を進めております。一般演題、シンポジウムのほか、医師以外の多くのメデイカルスタッフの方のためになるような教育講演も予定しています。日本糖尿病学会、糖尿病療養指導士の単位に加え、薬剤師に関する単位も申請中です。

開催日は、博多祇園山笠の最終日、追い山笠(午前4時59分開始)の日です。前日から福岡入りして博多の美味しいものを味わい、当日は早起きして追い山笠を見れば、博多の街も十分お楽しみいただけると思います。宿が非常に混雑することが予想されますので、早めの確保をお勧めいたします。

全国から、小児・思春期糖尿病に関わる多くの職種の皆様のご参加、ご発表を心よりお待ち申し上げております。

2023年10月吉日

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